感染について講習しました。
今回は口腔内細菌について紹介したいと思います。
口腔内には多くの細菌が存在し、全身の健康に様々な悪影響を及ぼします。口腔管理を適切に継続している(残存歯数が多い)人ほど、1年間に支払う医療費が少ないという結果もあり、様々な病気の発症や進行に関連します。
西裕美、栗原英見 感染対策ICTジャーナル vol.12(2)107-112,2017
上野尚雄 感染対策ICTジャーナル vol.12(2) 125-131,2017
口腔内細菌の特徴としては、歯垢(デンタルプラーク)には、便と同等の菌数が存在します。また、口腔内細菌は歯表面に集まり、細菌バイオフィルムというネバネバした膜状のバリアを形成して増殖します。
日本環境感染学会教育ツールVer.3.2
この細菌バイオフィルムは、う蝕原因菌や、歯周病原菌の棲息の場となるそうです。一度最近バイオフィルムが形成されると抗菌薬や消毒薬は菌に到達しにくく、効きにくいので、歯ブラシなどによる機械的な除去が必須となります。
細菌バイオフィルムを造らせないためにも、食事を食べた後ははやめに歯ブラシを行い健康的に過ごしましょう!
感染対策委員会